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なぜ、瀬村は「設備力」にこだわるのか

瀬村会長が、サイドシール作りにかける理念を熱く語ります。瀬村のものづくり精神、全てのサービスの原点が、ここにあります。

瀬村会長インタビュー内容

今なお、工場設備を増強し続ける理由は?

機械の少ない時は、靴下屋は「旬」あるやろ?
もう冬は、お盆過ぎたら、冬物どっと出して、それまでに暇な時期に、積んどこか、っていっぱい製品作ってたんや。
そしたら、旬なったら寸法変更で、企画変更で、「これ、作ったやつ使われへん」となって、ようけ仕事したやつ、ほかしてるやん。

これはやっぱり、機械をようけ持たなあかんちゅうことで、それで止めておく機械を作ろう、ちゅうことで1台ずつ。2台動いたら3台目を買うて、3台動いたら、また次。
で、忙しい時だけ、そっちの機械を応援させて、いつも注文だけの生産をやりだしたんや。
どっさり授業料払ってきてるねん。

毎年、悪くても設備投資はなんぼかやる。最低の力の分はやっていっとかないと。
今、設備いっぱいやからと、これで2年、3年ほど止めて儲けたろうと思ったら、今度やる時、4年目にえらい金いるわ。前々前々に、準備だけはしとかな。

生産能力におけるスケールメリットは?

うちは特に、客が言ってきてからスムーズにできなあかんやろ。「今設備してるから、これ、今ちょっとできやしませんけど」これじゃ仕事来ないもんな。何でもできる、という状態をちょっとずつ。
いるやつを、その時だけ機械回して。急くやつ終わったら、止めといたらええねん。
暇な時は、作らんと止めたらええねん。

せやけど、僕ら、隣国に中国ゆう大国あるやん。これがどない入ってくるやろう。それに負けん程度のものを。
向こうは24時間回しや。うちは8時間、9時間で採算とれるようにしよう、ゆうて。
せやけどな、やっぱりまだ銭の単位の仕事でしょ。
これで1時間残業して、時間給上げていったら、そんなん、仕事するだけ会社みな目減りしてコストアップしていかなあかん。

稼働率を2割、3割上げてもらえるような方法をとった方が、ずっと会社にとって収益になるし、みんなに分配できるねん。

「設備を止めておくのは損だ」とは、思われませんか?

そら、二交代にせえとか、三交代にせえとか、いっぱい言うてくるねん。「設備そんなにあったら、二交代にしたら?」って。
そしたら、人また増えるやんか。20人、30人なりな。

それに夕方からの仕事は特にな、不良品を作る仕事やと思うわ。
その時分は遊ぶことやで。7時、8時ゆうたら、一杯飲みに行こうか、ゆう時間やのにな。そんな時に仕事したら、ちょっと頭の隅に「あいつ、今飲んでんねんな」って思うようなことがあったらな、真剣にできないって。
せやからやっぱり明るいうち。仕事は。

この設備力をもとに、どんなサービスを提供してゆきたいですか?

お客さんは、うち来てもろたら、しっかり利用してくれ言うてんねん、うちを。いい所をどんどんな。うちはそれに応えていくで、それでけっこうですねん、って。便利よく利用してもろたらよろしい。
うちは利用されて、収益上げていくってゆうねん。やってくれはったら。
収益は、うちはもの作ってんねんから、自分とこで考えるって、儲け方は。
きつい値段も言うてくれよ。どないしたら収益に変わるのかは、うちも考えるて。これで限界いっぱいでんねん、って断らへんて。
いまのところそれで、自信持ってやってんねんけどな。

これ以上にもっと、何か作り上げていかんなんなって。「次、何やろうな、何やろうな」って。
それに甘えたらあかんねんやろうけど、それ以上に責任感持ってやな。
それに恥じないようにもっと、何かを全員で作り上げていかんなんあかんやろうと思うわ。

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