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グラビア印刷について

インキを付け、被印刷物に写し、文字やデザインなどを印刷するものが版です。これには、凸版・凹版・平版・孔版といった種類があります。日本のグラビア業界では凹版を使用した、グラビア印刷というものが大半を占めます。グラビア印刷とは、まず金属製の版(シリンダー)に印刷したい部分を削り、専門の機械で溝を作ります。版はロール状になっているので、それごとインキのプールに浸けます。版には全面にインキがつきます。そして、ドクター刃と呼ばれる鋼鉄の刃で版の表面についているインキをかき落としてやると、凹状の溝の部分のみにインキが残ります。これに圧力をかけ、被印刷物へ写してやると、印刷が仕上がります。版1本で1色分の印刷が出来るので、5色なら5本、7色なら7本の版が必要となります。これらを組み合わせて、色々な色を出していきます。透明フィルムに印刷するのでグラビア印刷では頻繁に白インキを使用することが特徴でもあります。

グラビア印刷は、高速印刷適性に優れ、なおかつ綺麗で緻密な印刷が可能なため、使用されてきています。(ちなみに、欧米ではグラビア印刷の割合は少なくフレキソ印刷と呼ばれる、凸版印刷が主流です)

グラビア印刷機について

シリンダー(版)をグラビア印刷機の各ユニット(色数に応じて)に取り付け、インキ皿よりシリンダーにインキを転写し、ドクター刃(金属の刃)でシリンダー面の余分のインキをかき落とし、凹状のへこみに入ったインキをゴムローラーまたはシリコンローラーで圧を上部からかけ、原反(印刷生地)に転写し乾燥させます。インキの乾燥のために、印刷機とは別の温風器より、温風を各ユニットへ送風してインキを乾燥させます。水性インキなどを使用する場合は、インキの乾燥には十分注意が必要です。各色毎にユニットがあり、乾燥したインキの上に次々に印刷します。シリンダー(版)は、ピッチ、印刷素材、印刷内容ごとに印刷の彫り方が違ってきます。また、水性インキを使用する場合などは、製版時の彫る深さ(深度)などが違ってくるため、一般的に使用している有機溶剤のグラビアインキ用の版を転用することは出来ません。

印刷スピードは、一般的に60~200m/分くらいですが、使用するインキの乾燥性、印刷原反の種類によりスピードは違ってきます。印刷は、印刷面に一貫して連続印刷を行います。一色ずつ個別に印刷をすることは出来ません。
裏面に印刷する場合は、印刷原反をローラーの通し方を反転させシリンダーの回転方向を反転させて、一貫して印刷を行う場合もあります。(印刷機によっては反転装置が付いています)
※フィルムの厚みのバラツキ(平面性)が悪い素材には印刷が困難な場合もあります。

糊と離型紙(テープ)の選び方

糊やテープは使用用途により、粘着強度や剥離可能なタイプなど様々な使い分けをします。
原紙タイプや印刷使用・袋タイプにより一番最適な物を選択し、使用します。

シリンダと製版について

グラビア印刷に欠かせない、シリンダの製造工程と、製版の種類について説明します。
詳細は以下からPDFにてご覧いただけます。

シリンダと製版について(PDF)

 

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